第2部:柳津駅〜陸前戸倉駅からのつづき

 眠い.寒い.でもラリーはやる.



第3部:志津川駅〜歌津駅



 ここから2日目である.冬至の翌日12月23日.前夜にカボチャを食べそびれた.この日は事前に天気予報で寒さが和らぐという情報を仕入れており,ラリーに好都合であった.
 いざ出発,3:23に自宅を出て(笑),一路暗闇の国道45号線をまったり50km/hで走り,陸前横山駅へ5:06到着.ここで1時間ほど仮眠.下りの気仙沼行きを見送って,スタート地点の志津川駅へと向かった.



9.志津川(しづがわ 1977年12月11日開業 前谷地から33.7km)
 国道45号線をひた走る.ようやく空が明るくなってきた.日の出時刻は冬至を過ぎても遅くなる.その代わり日の入り時刻も遅くなるので結果的に昼の時間が長くなるのだ.
 志津川駅は国道から少し外れているが,ほど近い場所なので迷うことはない.現南三陸町の中心駅であり,町役場が近くにある.この駅は高架駅でホームが3つある.途中駅でホームが3つもあるのは非常に珍しい.信号通信等の大きな施設もあり,主要な駅として機能している.だが窓口営業は委託化されており,みどりの窓口も無い.
 ところで,1日目をあんなに早い時間で打ち切った理由というのは,この駅の営業時間が関連している.窓口営業は7:50~18:45(待合室は19:20まで解放).つまりあのままラリーを続行しても当然駅構内には入れない.高架駅なので下からしか撮影できないが,それではせいぜい駅名標を撮影するのが精一杯だ.そこで窓口が開く前の早朝に訪れてホームに突撃するという作戦なのだ.ちなみにこの駅のトイレは駅舎の裏側にあるので,トイレも撮影できて万々歳(笑)というわけだ.


Googleマップから.志津川駅周辺マップ.陸前戸倉駅を過ぎてすぐに国道398号線と重複するが,重複区間であることを示すものは無い.
なおマップ上の重複区間はB点から南の区間.




マップのA点.国道は右折だが,ここは直進.




志津川駅に到着.ホームには陸前横山駅で見送った気仙沼行きが停車中.
上り列車と行き違いのため停車時間が長く,追いついてしまった.




駅舎の右側の柵が開いている.ここが夜間出入口.




時刻は6:35.まだ空は暗い.路面には霜が降りている.気温は氷点下だ.この時間帯が最も冷える.
なお国立天文台によれば,仙台市の場合,この日は日の出6:50,日の入り16:21.前日の冬至に比べると日の出が同時刻で日の入りが1分遅い.
日の出は冬至を過ぎてもまだ遅くなり,一番遅いのは2010年1月4〜7日で6:54.




駅舎入口.待合室には明かりがついているが入れない.




一応扉越しに発車時刻表を撮影.下り1本が3番線発車になっている.




待合室の裏側に回り込む.朝に来たのはこれができるから.




今度は運賃表を強引に撮影.




それではホームに突撃.




1,2番線に行ってみる.




階段の途中に発車時刻表があった.




志津川駅構内.ホームは長い.霜がびっしりと覆っている.寒い.自宅を出た時よりも寒い.
左にある単独ホームが3番線.




前谷地方を向いてみる.2番線がストレートになっている.




駅反対側に大きな建物があった.線路脇に歩いて行ける通路がある.信号通信関連の施設のようだ.




別角度から撮影.




駅名標.ここにも霜が降りている.




ホームのベンチ付近にある駅名標.これは駅前広場からも撮影できる.




お!トイレが!!こんな所に隠していたのか.(違うって)




その前に3番線に行ってみる.




前谷地方を撮影.引き込み線が分岐している.




引き込み線脇には下に行く通路がある.




引き込み線は小さな車庫に繋がっている.保線車両が入っている,かどうかは分からない.




車庫の手前にはこんなものが.給水装置だろうか.




引き込み線は車庫を貫通し,気仙沼方の方で途切れていた.




ちょっとワープして1,2番線の気仙沼方末端から撮影.こちらも2番線がストレートになっている.
仮に通過列車がある場合は速度を落とさずに走れる.幹線なみの配線だ.




トイレへ突撃.




清潔だ.




あまり使う人がいないのだろうか.




大便器は車椅子対応ではないが,かなり広い.




引き上げる途中,再び待合室の中を撮影.ここは売店.




駅前が騒がしいと思ったら,スポーツチームの団体が遠征に行くようだ.



10.清水浜(しずはま 1977年12月11日開業 前谷地から38.2km)
 志津川駅から一瞬だけ国道398号線を経由して国道45号線へ.しばらく国道からほど近い駅が続き,なおかつ1度訪れているので無駄な走行が無い.早朝ということもあり余裕がある.
 次の清水浜駅も国道にほど近く,かつ国道に大きな案内があるので大丈夫だ.駅は無人の棒線駅.随分とひっそりした所にある.


一瞬だけ通る国道398号線.




国道45号線から.清水浜駅入口.霜がびっしり降りている.




入口を入ってすぐの所に廃校がある.




解体工事が進行中だ.




清水小学校.校門はまだ残っていた.




お馴染みの金次郎もあった.




校歌を刻んだ石碑.廃校後に設置された.約2年前に廃校になったようだ.校歌は卒業生だけが歌える特権のようなもの.




廃校を過ぎてまっすぐ行くと気仙沼線の高架が現れる.ここが清水浜駅.




高架橋にもさりげなく駅の表示がある.




駅入口はバス停.地元高校生がまもなく来る列車に乗る.




バスは1日8便あるようだ.




気仙沼行きが到着.キハ40系は大半が冷房搭載とエンジン交換を行っている.




走り去る気仙沼行き.駅を出ると間もなくトンネル.




待合室.




壁の塗装はボロボロだ.ゴミ箱だけが妙に新しくて浮いた存在.




発車時刻表.




運賃表.




清水浜駅構内.まだまだ気温は低い.




前谷地方もトンネルだ.




駅名標.




線路脇にある個人の畑.線路と枕木で通路があるが,足を踏み外しそうで怖い.




非常に見づらい角度だが待合室には駅の表示が出ている.



11.歌津(うたつ 1977年12月11日開業 前谷地から42.3km)
 国道45号線を北上する.旧歌津町の中心部が近づくと県道236号線が現れる.詳しく調べていないが,おそらくはここが旧国道だったのだろう.国道45号線は県道236号線との交差点から先がバイパスルートとなっている.県道236号線はほんの一瞬で,すぐ町道にスイッチ.その先は商店が立ち並び,道路は少々窮屈だ.その商店街の中に歌津駅がある.
 この駅は行き違い駅.ホームは相対式で入口が別々にあり,ホーム同士を直接行き来できる連絡通路が無い.窓口は委託業務で,みどりの窓口は無い.


歌津駅の周辺ルート.




マップのA点.左手にGSがある.県道236号線へ左折.




マップのB点.県道は左折だが駅へは右折.




マップのC点.窮屈な道路(もしかしてここが旧国道か?)を進み,クリーニング店を左折.




歌津駅到着.




駅舎は数年前に新しくなったようだ.待合室はまだ閉じている.




まずはトイレ.




ジェットタオル付.




車椅子対応トイレもある.清掃用具が放置されていた.




ベビーシートがあった.必要ないと思うが.




こちらにもジェットタオルがあった.




こちらは上り線ホーム入口.長い階段とスロープ.




下り線ホーム入口.高架下の路面は凍結.スロープも日陰のため凍結.ここで滑って転びかけた.




上り線の待合室を見上げる.




駅前広場を過ぎて行くと,ホームに通じる階段のある建物があった.




保線作業員の施設だった.




そうこうしているうちに待合室が開いた.委託業務の人にマスコミの人かと声をかけられてしまった.




窓口は小さい.




一応発車時刻表があった.




ホームに突入.まずは上り線から.階段を上りきった所に黄金街道の駅名標.
(次の駅:陸前港駅の表記に注目)




ホーム待合室.入口上部に「1」番線であることを示す表示がある.




待合室はあまりきれいでない.




発車時刻表.間もなく上り小牛田行きが到着する.




運賃表.




ホームから海が見える.曇り空だ.




気温は氷点下2度.とにかく寒い.




歌津駅構内.
地元高校生が列車を待つ.ホームもバラストも霜で覆われている.




ホーム末端から前谷地方を見る.出発信号が「進行」を表示.分岐器がトンネル内部にある.まるで北海道のようだ.




メインの駅名標は写真付.ツツジの季節とは正反対.
(次の駅:陸前港駅の表記に注目)




高校生が1人線路歩きで登場.慣れた者らしい.




保線作業施設に通じる階段.あまり使われていないようだ.




下り線ホームに移動.
上り列車が到着.快速「南三陸」用車両が間合いで使用され,中間のリクライニングシート車に指定席券なしで乗車できる.




小牛田行きを見送る.




下り線ホームの方がトンネルに近い.近づいて分岐器付近を撮影.




下り線の待合室.こちらは「2」番線.




こちらは気仙沼方の分岐器.こちらも半分トンネル内にある.



 よりによって寒さが厳しく,日が短い時期に.

第4部:陸前港駅〜本吉駅へつづく

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